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5G-EIR — 5G Equipment Identity Register

難易度: 中級 / 想定学習時間: 12分 / 関連NF: AMF(PEI照会元) / 関連Interface: SBI(N5g-eir)

学習目標

  • 5G-EIRの役割、すなわち端末(機器)そのものの識別子PEI(IMEI等)の状態確認を担うNFであることを理解する。
  • PEI(Permanent Equipment Identifier)とSUPI(加入者識別子)の違い、および「加入者」ではなく「機器」をチェックするという観点を説明できる。
  • AMFがN5g-eir(SBI)経由でPEIの状態(許可/拒否など)を照会する流れを理解する。
  • 4G/EPCのEIR(S13/MME連携)との対応関係を把握する。

前提知識

この章で学べること

  • Why(なぜ): 盗難端末や型式非認証の機器を排除するために、加入者とは別に「機器そのもの」を確認する仕組みがなぜ必要か。
  • What(何を): 5G-EIRがPEIの状態(ブラックリスト等)を保持・判定し、N5g-eir APIで照会に応えることを学ぶ。
  • How(どう): 登録手続き等でAMFがUEのPEIを取得し、5G-EIRへ状態を照会して接続可否の判断材料とする流れを学ぶ。

Why — なぜ必要なのか

通信の可否は、通常「加入者(SIM/SUPI)が正規か」で判断されます。しかし、たとえ加入者が正規でも、使っている端末(機器)が盗難品や型式非認証品であれば接続を拒否したい場合があります。そこで、加入者とは別に「機器そのもの」を識別子PEI(IMEI等)で確認する仕組みが必要になります。5G-EIRがこの役割を担い、PEIがブラックリスト等に該当しないかを判定します。

例え話: 5G-EIRは「機器の指名手配リストを照会する窓口」です。加入者の身分証(SIM/SUPI)が正しくても、持っている機器(PEI)が盗難届の出ているものなら弾く、というチェックを担当します。

Overview — 概要

  • AMFは登録手続き等でUEからPEI(IMEI等の機器識別子)を取得します。
  • AMFは5G-EIRへ、そのPEIの状態(許可/拒否など)を照会します。
  • 5G-EIRは保持するリスト(ブラックリスト等)に照らして判定結果を返します。
  • AMFはその結果を接続可否の判断材料として用います。

なお、PEIチェックを行うか否か、また拒否時の扱いはオペレータのポリシーに依存します(詳細は要確認)。

Basic Concept — 初心者向け説明

5G-EIRは、機器のブラックリスト照会をする「窓口」です。スマホには、SIM(加入者)とは別に、端末固有の番号(IMEIなどのPEI)があります。5G-EIRは「この端末番号は盗難届が出ていないか?」を確認する台帳のような役割を持ちます。AMFは新しく端末が繋いでくるとき、必要に応じてこの窓口に問い合わせ、問題のある機器を排除します。

Network Function 詳細

項目 内容
役割 端末の機器識別子PEI(IMEI等)の状態(ブラックリスト該当有無など)を判定し、AMFの照会に応える。
保持情報 PEIの状態リスト(許可/拒否等)。※具体的なリスト構造・分類は要確認。
利用する主なAPI AMFからのPEI状態照会を受ける(提供側)。
提供するAPI N5g-eir_EquipmentIdentityCheck(PEI状態のチェック。個別operationは要確認)。
関連Interface SBI(N5g-eir)。
障害時の影響 PEIチェックが行えなくなる。影響範囲・接続可否はオペレータのポリシー次第(=チェックをスキップする構成なら通信は継続し得る。要確認)。

Architecture

flowchart LR
    UE["UE"] -->|"PEI提示 (NAS)"| AMF["AMF (登録処理)"]
    AMF -->|"N5g-eir (PEI状態照会)"| EIR["5G-EIR (機器識別)"]
    EIR -->|"判定結果 (許可/拒否)"| AMF

図の読み方: UEは登録手続き等でPEI(IMEI等)を提示します。AMFはそのPEIの状態を5G-EIRへN5g-eir経由で照会し、5G-EIRが保持リストに照らして許可/拒否などの判定結果を返します。AMFはこれを接続可否の判断材料に用います。

Interface

Interface 接続 主な用途
SBI(N5g-eir) AMF ⇔ 5G-EIR PEI状態のチェック(EquipmentIdentityCheck)

詳細はInterface辞典を参照してください。

Procedure での登場

登録(Registration)手続きの中で、AMFがUEのPEIを取得し、必要に応じて5G-EIRへ状態を照会します。照会の要否やタイミングはオペレータのポリシーに依存します。具体的な流れはRegistrationおよびAMFを参照してください(詳細なメッセージ順序は要確認)。

EPCとの比較

4G/EPCでは、EIRS13インターフェース(MME ⇔ EIR、Diameterベース)でME Identity(IMEI)のチェックを担っていました。5Gでは、この機能を5G-EIRが担い、SBI(N5g-eir)で照会される形に変わりました(正確な対応関係は要確認)。

世代 機器識別の担い手
4G/EPC EIR(S13 / MME⇔EIR、Diameter)
5G/5GC 5G-EIR(N5g-eir / SBI、AMFが照会)

Release差分

Rel-15で5G-EIRが基礎機能として定義されました。以降のリリースでの拡張については要確認。

3GPP Specification

  • TS 23.501 で5G-EIRが定義される(TS 23.501 §6.2 系の個別章番号は要確認)。
  • TS 23.502: 機器識別チェックを含む手続きを規定(要確認)。
  • TS 29.511: N5g-eir(EquipmentIdentityCheck)を規定(個別章番号は要確認)。

Summary

  • 5G-EIRは端末の機器識別子PEI(IMEI等)の状態を判定するNFである。
  • 加入者(SUPI)ではなく「機器そのもの」をチェックし、盗難・不正端末を排除する用途に用いる。
  • AMFがN5g-eir(SBI)経由でPEIの状態を照会し、許可/拒否などの結果を得る。
  • チェックの要否・拒否時の扱いはオペレータのポリシーに依存する。
  • 4G/EPCのEIR(S13)に相当し、5GではSBI(N5g-eir)で照会される。

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